おうちのベランダ・バルコニーなどで行われる防水工法を詳しくご紹介!

FRP防水3)FRP貼りの様子

ベランダ・バルコニーには必ず防水加工が施されており、その機能に劣化が生じるとおうちの腐食や雨漏りにつながってしまいます。
また、ベランダ防水(防水層)の寿命は、新築や前回の防水工事から約10年と言われています。

今回は、新築時やリフォームの際に行う防水工法の工程、それぞれの長所や短所などを詳しく解説していきます。

おうちのベランダ・バルコニーなどで行われる防水工法のメリット・デメリット・工程を詳しくご紹介!

FRP防水

FRPとは、Fiberglass Reinforced Plastics の略で、繊維強化プラスチック(ガラス繊維などの強化材で補強されたプラスチック)を使用します。身近なもので例えると浴槽です。

メリット

耐衝撃性・耐摩耗性・耐久性・耐熱性・耐食性に優れており、強靭(きょうじん)で軽量なため、建物への負担が少なく、継ぎ目のないシームレスな塗膜を形成できます。

デメリット

プラスチック素材のため、長期間の紫外線には弱く劣化してしまうことがあるので、5年に一度保護塗料であるトップコートの塗り替えを怠らないことが重要です。

また、伸縮性には優れていないため、下地の動き(木の収縮)についていけずに、ひび割れを起こしやすくなるので、大面積の防水工事には向いていません。

工事の流れ

1.下地貼り

FRP防水1)下地貼りの様子

2.プライマー塗布

FRP防水2)プライマー塗布の様子

3.FRP貼り

FRP防水3)FRP貼りの様子

4.トップコート塗装

FRP防水4)トップコート塗装

完了

ウレタン防水

ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗布し、材料が化学反応を起こすことで硬化し、ゴム弾性のある防水膜を形成します。

メリット

粘性のある液体状のため、複雑な形状や狭小部にもなじみやすく、継ぎ目のない防水膜を形成でき、どんな下地でも対応できるのも魅力です。

デメリット

ムラがなく均一に仕上げることが難しく、職人の塗装技術により仕上がりに差がでてします。また、乾くまでに時間がかかってしまいます。

ウレタン塗膜の薄い部分は、紫外線や熱により早期劣化が生じやすく、経年劣化で亀裂する可能性があります。

工事の流れ

1.下地調整

ウレタン防水1)下地調整の様子

2.補修

ウレタン防水2)補修の様子

3.ウレタン塗布

ウレタン防水3)ウレタン塗布の様子

4.トップコート塗装

ウレタン防水4)トップコート塗装の様子

完了

屋上や商業施設で行われる防水工法もご説明!

塩化ビニールシート防水

塩化ビニール樹脂シートを使う場合は、既存の防水材の上から施工することが可能で、下地に直接貼り付ける「接着工法」等間隔に置いた円盤やディスク板に熱溶着を行う「機械固定工法」で施工するのが一般的です。

メリット

紫外線や熱に強いため、耐候性に優れています。耐摩耗性も高いため、ベランダやバルコニーに適しています。

また、紫外線に強いので、トップコート(保護塗膜)を塗装しないケースが多く見られますが、屋根がないルーフバルコニーなどの場合は、トップコート(保護塗膜)を塗装したほうがいいケースもあるので、確認することが大切です。

デメリット

シートであるため、施工面(下地)が平らであることが条件です。凹凸がある場合 や複雑な形状・室外機が障害となる場合は、施工ができないことがあります。

もともとは硬い素材ですが、施工しやすいように可塑剤を加えて柔らかくして施工するのですが、この可塑剤が経年で気化していくことにより、寿命を迎えると割れやすくなります。

シートをきれいに重ねる作業が難しく、継ぎ目の処理を誤ると防水効果を発揮できないため、施工に慣れている業者に依頼することが重要です。

ゴムシート防水

ゴムならではの伸縮性を生かし、耐久性を持たせた合成ゴムで、塩化ビニールシートと同じ「接着工法」「機械固定工法」で施工されます。

メリット

伸縮性に優れているため、地震の揺れなどがあっても下地の動きについていけるので、ひび割れを起こすリスクが少ないのが特徴です。また、温度変化に強いのも特徴です。

デメリット

シートであるため、塩化ビニールシートと同様で凹凸がある場合は施工できないことがあります。厚みがあまりないため、塩化ビニールシートよりも衝撃に弱いです。

また、熱には強いのですが、紫外線に弱いためにトップコート(保護塗膜)の効果が切れる前に、塗り替えることが必要です。

アスファルト防水

古くからある防水工法で耐用年数も20年~30年と言われていますが、非常に重く、一般住宅に採用されることはほとんどありません。何もない屋上面積の大きなビルなどで採用される工法です。

まとめ

このように、防水工事といっても 塗装業者で施工が可能な工事から防水専門の技術が必要な工事までさまざまです。

工事をお考えの際には、業者がどこまで対応できるのかを確認することも大切です。

おうちの劣化や雨漏りにつながらないよう、上手に防水メンテナンスをしていきましょう。

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