[お役立ち記事]外壁のコーキング(シーリング)の劣化がもたらす被害とは?

コーキング(シーリング)の下地が露呈した様子

コーキング(シーリング)とは、外壁の目地・継ぎ目・サッシ廻りに充填(じゅうてん)されているゴム状の物質を指しています。

A社「コーキングが劣化していますね」
B社「シーリングが劣化していますね」

あれ?同じ部分のことみたいだけど、なんで呼び方が違うのだろう?
そう思われた方も多いと思います。

コーキング(caulking)は、建築物において、気密性、防水性向上を目的として、隙間を目地材などで充填すること。

シーリング(sealing)は、気密、水密状態を得る目的や、防音、断熱のために充填材などでふさぐこと。封をする。

外壁塗装では、A社のコーキング・B社のシーリングも同じ意味なのです。

例えると、「日本」=「にほん」「にっぽん」 意味は一緒ですよね。
コーキングもシーリングも呼び方が違うだけと思ってください。

それでは、コーキング(シーリング)の重要性。寿命やポイントなどを見てみましょう。

コーキング(シーリング)の役割とは?

その1:クッション

コーキング(シーリング)材は、シリコンなどの樹脂でできているので、ゴムのように弾力があり、柔軟に形を変えることができます。

外壁は温度の変化・地震などで膨張や収縮を繰り返しています。

外壁材は硬い素材でできているため、継ぎ目や目地にコーキング(シーリング)材を充填することでクッションの役割をしてくれ、ひび割れや隙間ができるのを防いでいます。

その2:防水

サイディング壁の目地や継ぎ目・サッシ廻りにコーキング(シーリング)充填することによって、隙間を防ぎ雨水の侵入を守ってくれているのです。

コーキング(シーリング)は、補修にも使用されています。

ひび割れ(クラック)の程度や家の状態にもよりますが、隙間を埋めるようにコーキング(シーリング)材を充填し、補修します。

コーキング(シーリング)材の充填の様子

では、耐用年数はどのくらいなのでしょうか?

風雨や紫外線量、地面の揺れなどの立地環境によっても大きく異なりますが、コーキング(シーリング)材は絶えず膨張や収縮を繰り返していることもあり、早ければ5年~7年で劣化が見られ、10年前後が寿命(耐用年数)と言われています。

コーキング(シーリング)の寿命については、見た目ですぐに判別できます。

・剥離(はくり)

外壁の動きに耐え切れず、目地からはがれている状態。

コーキング(シーリング)が剥離した様子

・ひび割れ

経年劣化のより、痩せて裂け目が入っている状態。

コーキング(シーリング)がひび割れした様子

・下地やバックアップ材が見えている

破断した状態を放置した結果、劣化が進み裂け目からグレーの下地が見える。さらに劣化が進むとバックアップ材(青いテープ)が露出する。

コーキング(シーリング)の下地が露呈した様子

コーキング(シーリング)が劣化した場合にもたらす被害とは…

もし、コーキング(シーリング)材にひび割れなどが生じ、それを放置してしまったら防水機能を果たせなくなった目地から、そこから雨水や湿気が外壁内部へと侵入し、外壁の防水機能に支障をきたし、最悪の場合は躯体部(くたいぶ)まで被害(雨漏り・腐食)が及びます。

腐食した木材部分は白蟻(しろあり)が好む環境なので、被害を受けるリスクがさらに高まります。

コーキング(シーリング)工事の場合、「打ち替え」と「打ち増し」があり、さらに「先打ち」と「後打ち」があります。

メリット・デメリットを見てみましょう。

メリットデメリット
「打ち替え」

撤去が可能な目地などの既存コーキング(シーリング)材を撤去し、新たにコーキング(シーリング)材を充填する工事
コーキング(シーリング)材が新しくなるため、次の工事時期までの期間を長くします。既存撤去作業が入るため、打ち増しよりも費用が高くなる。
「打ち増し」

サッシ廻りなど撤去が困難な場所の既存コーキング(シーリング)材の上から、新たにコーキング(シーリング)材を重ねて充填する工事
既存のコーキング(シーリング)材を撤去せずに施工するため、費用を安く抑えることができる。下に古いコーキング(シーリング)材がある為、打ち替えよりも劣化が早まり、剥がれが出てしまうことがある。
「先打ち」

外壁塗装をする前に施工する
コーキング(シーリング)の上から塗装をするため、保護され長持ちさせることができる。

外壁と同じ色になるため、コーキング(シーリング)の部分があまり目立たない。
膨張・収縮を繰り返すコーキング(シーリング)材の柔軟性に塗膜がついていけずに、塗膜表面がひび割れを起してしまう。
「後打ち」

外壁塗装をした後に施工する
上に塗装しないため、コーキング(シーリング)上の塗膜表面のひび割れ等が起きない。塗装による保護膜がないため、紫外線や風雨などにより、劣化の影響を直接受けてしまう。

コーキング打ち替え

・既存コーキング撤去

既存コーキングを撤去する様子

・プライマー塗布

プライマー塗布をする様子

・充填

コーキング(シーリング)充填の様子

・押え

コーキング(シーリング)押さえの様子

・完了

コーキング打ち増し

・プライマー塗布

コーキング(シーリング)打ち増しプライマー塗布の様子

・充填

コーキング(シーリング)打ち増し充填の様子

・押え

コーキング(シーリング)打ち増しの時の押さえの様子

・完了

コーキング(シーリング)の施工については、

・外壁はどんなものを使用しているのか。
・外壁の状態や使用する塗料はなにか。

など、さまざまなことを考慮して決める必要があります。

一見すると簡単そうにも見える工事であるため、ご自身でやってしまおうとする人も中にはいますが、実はコーキング(シーリング)の打ち増しや打ち替え、補修工事は高度な技術と知識が必要となるので、やはり業者さんに任せる方がいいでしょう。

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