サイディング壁の劣化とメンテナンスの時期は?|外壁塗装

サイディング外壁

サイディング壁とは?

サイディングボードとも言われ、板状になっています。
セメント質と繊維質を主な原料とした外壁材で、建物の骨格にあわせてサイディングボードを貼り付け、サイディングボードの継ぎ目にコーキング材(シーリング材)を使用してつなぎ合わせます。

レンガ調や木目調など様々なデザインがあり、耐震性・耐久性に優れているので現在ではサイディング壁が主流になっています。

サイディング壁には種類があります

窯業系サイディング 

耐震性・耐久性に優れ、デザインやカラーが最も豊富にあり住宅外装のシェア率は約70%を占めています。

金属系サイディング 

基材となる材料が金属で、ガルバリウム・アルミニウム・ステンレスなどの鋼板が使用されています。
断熱性だけでなく、防音性も高いのが特徴で軽量であることから、
重ね貼り工事(カバー工法工事)に使用されることが多いです。
デザインも豊富になってきたことと、窯業系に比べてメンテナンスまでの期間が長いことで、近年人気が高まってきています。

木質系サイディング 

※イメージです。

天然木などに塗装をし、表面に炭化処理をしたものが多く使用されています。
木の温もりを感じることかできるのですが、木製ということもあり、吸水性が高く、こまめなメンテナンスが必要になります。

樹脂系サイディング

※参照画像:旭トステム様

塩化ビニル(プラスチック)が主原料なので、雨や塩害にも強く、原材料に顔料を練りこんでいるので、色あせもほぼないことが特徴です。
施工時の費用が高額であること、取り扱える職人が少ないことなどから日本での普及率は低いです。

サイディング壁が劣化してしまうとき

サイディング壁では、コーキングの劣化がよく見られます。
劣化したまま放置しておくと、水分がサイディングの中に浸透しておうちの内部を傷めてしまいます。
コーキングのメンテナンス時期は5年目安になる(詳しくはコーキングの寿命記事を参考にしてください)ので、ひどくなる前にメンテナンスをしましょう。

下記も劣化のサインです。
・汚れや色あせ
 汚れや色あせが目に見えて分かる場合は、塗装の時期が来ています。
・カビやコケ
 カビやコケが生えている場合は、塗膜による防水機能が失われている状態で
 す。早めの塗装をお勧めします。
・チョーキング現象
 チョーキング現象が起こるということは、塗膜による防水機能がなくなって
 いるということ。早めの塗装をお勧めします。

寿命とメンテナンス時期について

サイディングの寿命は40年と言われています。

・窯業系サイディング=7年~10年
 製造されたときに塗られている塗料が紫外線などで劣化し、
 塗膜による保護効果がなくなると水分を吸収してしまうため、サイディング
 自体の劣化が進んでしまいます。
・金属系サイディング=10年~15年
 金属なので水分を吸収することはないのですが、傷がついてしまうとサビが
 発生したり、経年劣化で色あせが起こります。
・木質系サイディング=8年~10年
 クリヤー塗装で木目を生かしているため、塗膜が劣化してきたら木自体が劣化
 する前に再塗装する必要があります。
・樹脂系サイディング=10年~20年
 
がメンテナンスサイクルの目安となります。
塗膜による保護機能がなくなった後も放置し続けていると、サイディングの寿命の半分程度で雨漏りが発生し、貼り替えなくてはならなくなります。

寿命である40年まで保つために、きちんと定期的なメンテナンスを行いましょう。

メンテナンスについて気になる点は
ご相談のみでも大丈夫ですので、お気軽にどうぞ。
(無理にすすめることはありません。)


関連記事:外壁のコーキング(シーリング)とは?役割・耐用年数とは?